JETSON NANO モナコイン マイニング

GPU搭載のボードコンピュータ JETSON NANO。
CUDA命令をサポートしていますので、他の環境との比較もかねてモナコインのマイニング環境を作ってみました。

ただし、実験的なものであり実用的ではないと思われます。

最初に Jetson Nano の環境を整えておきます。

セットアップの方法などは、以下の記事を参照ください。

ccminerのセットアップ

以下の手順でccminerをセットアップしていきます。

ccminerのコンパイルが終わったら実行しやすいように ~/bin などのディレクトリを作成して保存してきます。

GPUマイニングの実行

今回は VIPPOOL を使用してGPUマイニングをしてみました。

起動を簡単にするように、次のようなスクリプトを用意しました。

-i パラメータは、CUDAのスレッド数の指定です。このスレッド数を指定しない場合、ccminerが Segmentation Faultする場合があったので追加しています。
8~31まで指定可能ですが、今回は16を指定しています。

また、実行前に VIPPOOL のワーカー設定で、「指定Difficulty」値を0.25位に設定しておきます。

ccminerでのマイニングがはじまると「NVIDIA Tegra X1, 679.73 kH/s」という感じで NVIDIA Tegra X1でのマイニングができていることが確認できます。
ハッシュ値は、679.73kH/s。

Windows10 GTX1070 SLIの環境でのマイニングの様子は以下の通り。

Windows10 GTX1070 SLIの消費電力が、約600W。かたやJetson Nanoは10W。
消費電力を考えると Jetson Nanoは頑張っていると思いますが、1台だけでマイニングするのは現実的ではないですね。

コンピュータ計算量消費電力GPU温度
Jetson Nano 2G679.73 kH/s10W40度
Windows10 GTX1070 SLI35.89 MH/s600W82度

Jetson Nano 60台まわして消費電力が同じで…単純かけ算で 40680kH/s(40MH/s)。微妙。
同じ消費電力までもっていって、ほぼ同じ計算量。CUDAの同じエンジンですので当たり前といえば当たり前。

2,3台でお小遣い稼ぎくらいなら楽しいかもしれませんが、本格的なマイニングには難しいかな~と思います。
25Wのソーラーパネルあるので、日中はモバイルバッテリーに充電しながら夜間はバッテリーを使ってマイニングならロマンあり??

本当の目的は Tensorflowの環境構築なので、横道はこれくらいにして本筋の環境構築に進んでいきます。

ちなみに、ccminerでマイニングすると、GPUを酷使するので急激に本体の温度が上昇します。約3分くらいで50度以上になりますので、冷却ファンは必須です。

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