ASTRO SLIDE 5G HDMI出力

ASTRO SLIDE 5G の前モデルの GeminiPDA では、HDMI表示用の専用のアダプターが販売されていました。このHDMIアダプターを使用すると GeminiPDA の画面出力を大きなディスプレイに表示できるようになります。

ASTRO SLIDE 5G では、専用のHDMIアダプターは予定されていないようです。
オンラインストアの記述は「Original Custom Cable for Gemini」となっており、ASTRO SLIDEで、このType-C HDMIケーブルが使用できるのか不明でした。
汎用的な USB HDMIアダプターでディスプレイ出力ができるか確認してみました。

注意 その1
手軽にHDMIに画面表示するなら Chromecast で画面をキャストするのが手軽です。
今回はあくまでもHDMIアダプターの検証で試してみました。

注意 その2
現在 Displayport Alternate modeなどでの別の接続方法を検証中です。今後 別の接続方法のアダプターなどを追記していきます。

Android対応 USB HDMIアダプター(DisplayLinkチップ)

今回使用するのは GeminiPDA の時にも使用した CableCreation の DisplayLink 社チップを使ったアダプターです。

DisplayPort Alternate mode や、その他のHDMI接続方法で成功しなかったので、DisplayLink社のチップと専用アプリの組み合わせで HDMI 表示を実現しています。

私は GeminiPDA のころから使用していますので、ASTRO SLIDE 5G には、次のようなかたちで接続しています。

  • USB Type-C/A 変換コネクタ
  • USB Type-A HDMI変換アダプター
  • スリムタイプ HDMIケーブル 2kタイプ 1m
  • BlackmagicDesign Video Assist と ATEM mini
ASTRO SLIDE を CableCreation HDMIアダプターをつけて BlackmagicDesign に接続

現在では USB Type-C コネクタ HDMI変換のアダプターが発売されているようなので ASTRO SLIDE 5Gで使用するには、Type-Cコネクタのアダプターが余計なものがなくてスッキリしそうです。
※) DisplayLink のチップを採用して、専用アプリが使えることがキモだと思います。

DisplayLink社のチップを使用していれば DisplayLink Presenterが使用できますので、Type-C から HDMI 変換のアダプターで DisplayLinkチップ搭載のアダプターも動作する可能性があります。

専用アプリ DisplayLink Presenter

ASTRO SLIDE 5Gから、 CableCreation のアダプターを使用して HDMI 出力するには、Androidアプリ DisplayLink Presenter を使用します。

アプリは Google Play で公開されていますので、無料でインストールできます。

Google Play で手に入れよう

ケーブル類を接続して DisplayLink Presenter アプリをインストールすれば準備完了です。

ASTRO SLIDE 5G HDMI 出力

ASTRO SLIDE 5G と CableCreation の HDMI アダプターを接続すると 専用アプリが自動認識して、すぐに HDMI 出力が開始されます。

HDMI の出力はミーラーリングのみで、ASTRO SLIDE 5G のディスプレイ表示が そのまま HDMI に出力されます。

OBS でキャプチャした状態。上下に黒い帯がはいるので注意が必要。

ASTRO SLIDE 5G のディスプレイ解像度は、2340 x 1080 ピクセル の 20:9 となります。
HDMI 出力した場合には、 16:9 になりますので そのまま表示すると上下に黒い帯が発生します。

20:9 を 16:9 に引き延ばすのがいいか 20:9 にあわせて縮小するのがいいか、悩ましいところはありますが、CableCreation のHDMIアダプターは、横幅に合わせて縦方向を縮小する方式のようです。

DisplayLink HDMI 音声の出力

CableCreation の DisplayLink を使用した場合、 音声出力も HDMI に出力されます。
OBS でキャプチャして ASTRO SLIDE 5G で再生した動画の音声がキャプチャできることを確認しました。

HDMI の同期ズレ問題

BlackmagickDesign の HDMIスイッチャー ATEM mini や HDMIアダプター から HDMI モニターへの直接の接続では問題ありませんでしたが、BlackmagicDesign Video Assist に接続した場合に、画面の左側が上下にブレるという表示の不具合がありました。

Video Assist は、入力する信号を 1080p/30fps や 1080p/60fps など指定してキャプチャしますので、アダプターが 16:9 に変換する部分などで、変換に無理があるのかもしれません。

HDMI ディスプレイに表示するだけであれば問題ありませんが、画面をキャプチャしたり配信したりという用途の場合には、同期ズレが発生しないかの確認が必要です。

HDCP の表示問題

DisplayLinkチップの表示形式は、専用アプリでHDMIへの出力を実現しています。Android でスクリーンキャプチャするアプリと同じ形式で ディスプレイ表示のデータを取得してHDMIアダプターに変換して出力しています。
このため 著作権保護技術の HDCP を使用しているコンテンツを HDMI に表示することはできません。
Amazon Prime や Disney+ など映画を配信しているコンテンツは軒並み表示できないと思った方が間違いありません。

ASTRO SLIDE 5G HDMI 環境の完成

GeminiPDA で成功した方法ですので、後継機種の ASTRO SLIDE 5G でも上手くいくと思っていましたが、果たして うまく HDMI の表示と再生の環境が確認できました。

CableCreation の HDMI アダプター自体もコンパクトですので、持ち歩きのポーチに入れてどこでも HDMI 出力ができそうです。

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